TAKAMARUのメモブログ

このブログは、主に「dis」というものや「ニセ科学批判批判」というものについてメモしています。

創作小話『急に世間から持てはやされた逆張り芸のブロガー』

 その逆張り論者で過疎ブロガーでもあるAさんは、ニセ科学批判者たちが新たなツイートを公開するたびに、正反対の主張を自ブログに書いていました。

 ある日、いつものように逆張りの記事を公開すると、たちまち大反響となりました。
 そのすべてが賞賛の声でした。Aさんは感心しました。
 「ついに一般市民たちは、ニセ科学批判者たちの主張に見切りをつけたようだ」
 「私の記事のほうが正しいことを、ようやく一般市民たちは理解したのだ」
 「これからは、私がニセ科学問題のイニシアチブを執る時代なのだ」

 すると、一人の読者が現れて意見しました。
 「今回、Aさんの記事が多くの人から支持された理由を、お伝えします」
 「どうやらニセ科学批判者たちが、ひとつも推敲していないツイートを、そのままネット上に公開したようです」
 「いや、本当にダメすぎるツイートでした」
 「そのダメすぎるツイートを、Aさんは素直に逆張りしたために、科学的に全く正しい内容のブログ記事が仕上がったのです」
 「そのために、Aさんのブログ記事を読んだ人々は、」

 『やればできるブロガーではないですか!』
 『いままでダメなニセ科学批判批判を公開し続けていたのは、この前フリだったのですね!』

 「という感じで、盛り上がったのです」
 「以上で、報告を終えます」

 それを聞いたAさんは、嘆きました。
 「ああ、私は自分の実力で一般市民たちの支持を得たわけではなかったのだ」
 「いまの芸風を続けても、真の支持を得ることは永遠に叶わないのだ」
 「このうえは、引退するしかない」

 言い終えたAさんは、ブログを消してネット上から去りました。

 【教訓】このように、ニセ科学批判者たちの主張をちゃんと理解したうえで逆張りすべきか否かを判断しないと思わぬ早期引退を決意する結果が待っているのです。