TAKAMARUのメモブログ

このブログは、主に「dis」というものや「ニセ科学批判批判」というものについてメモしています。

創作小話『disの使い方が特殊な論者とツバメ』

 その泡沫ブロガーで罵倒芸論者のAさんは、disの使い方が特殊すぎて、熱烈に支持していた最後の読者すらも離れてしまいました。
 Aさん:「それでも私は、いまの芸風を続ける。世の物事を普通のdisで評論することなど、もはや私にはできない境地なのだ」

 すると、一羽のツバメがAさんのブログにやってきました。
 ツバメは、Aさんのブログのサイドバーに巣を作り始めました。
 それを見たAさんは、喜びました。
 「ほら、私の特殊なdisを鑑賞する者が来たぞ、ではさっそく一句」

 「disに生まれ、disに消えゆく、我がネット上の身かな」
 「若き日の、罵倒芸ブロガーとしての人気は、それなりにあった私かな」

 「と思いきや、ある日に、」
 『ニセ科学擁護者たちが述べる論はどこまでもデタラメだし、』
 『ニセ科学批判者たちは、科学リテラシーが低い一般人の心情に寄り添わず、冷徹な態度しか見せないし、』
 『結局、どっちもどっちなんだよね』

 『そういう私は、遠く深山の頂きから下界で活動しているニセ科学批判者たちに向かって、気分次第のいっちょ噛みを放ってあげるという、絶対で中立の傍観者に徹しているんだよね』
 『ゆえに、この私が自らニセ科学を批判する義理はひとつもないという結論になるんだよ』

 『なにしろ自分でニセ科学を批判するとなると、』
 『あいまいで抽象的で、どうにでも解釈できる評論は封印しなければいけないし、』
 『科学的に正しい主張を期するためには、主流の科学に熟知しておかなければいけないし、』

 『ニセ科学推進者の主張にダメ出しするときは、事前にあれやこれやと資料を調べておく必要があるし、』
 『ニセ科学信奉者とネット上で対話するときも、聴衆に変な印象を与えないために、言葉使いに気をつけながら対話しないといけないし、』
 『コメントの投稿前に、論理の飛躍や誤字脱字がないかどうかチェックしなければいけないし、』

 『とにかく面倒な作業が多すぎて、自分にできる仕事のキャパシティを大幅に超えているゆえに、』
 『絶対の傍観者を名乗りながら他所の議論に向かって好き放題に物申しする立場が、楽でいいんだよね……』
 『というわけではないよ?』 『本気を出したときの私はすごいんだけど、【本気を出す考えが現時点ではさっぱりありません】ということなんだ』

 「と主張してからは、読者の数がみるみる減ったかな」

 Aさんの話を聞き終えたツバメは、つぼに嵌ったので笑いました。
 笑いすぎて、倒れました。救急車で、運ばれました。
 そのあとは、ツバメの作りかけた巣がAさんのブログに残った状態となりました。

 作りかけの巣を眺めながらAさんは言いました。「やれやれ、また私のブログは閑古鳥が鳴く状態だ。それもこれも、あのツバメのせいだ」

 【教訓】この話は、ネット上で気になるブログを見つけても、すぐには支持を表明せず、ブログの方向性をじっくりと調べたうえで支持するかどうかを決めても遅くないということを教えています。